対応のある割合の仮説検定 (McNemar 検定) に対するサンプルサイズ設計
略説
McNemar 検定に対するサンプルサイズ設計を行う Web アプリです、JavaScript で作成しています。
標準治療と試験治療に対する以下の分割表に基づいてサンプルサイズ設計を行います。
| 試験治療 | 標準治療 | 合計 | |
|---|---|---|---|
| 有効 ($j=1$) | 無効 ($j=0$) | ||
| 有効 ($i=1$) | $p_{11}$ $(n_{11})$ | $p_{10}$ $(n_{10})$ | $p_{1+}$ |
| 無効 ($i=0$) | $p_{01}$ $(n_{01})$ | $p_{00}$ $(n_{00})$ | $p_{0+}$ |
| 合計 | $p_{+1}$ | $p_{+0}$ | $1$ $(n=\sum_{i,j} n_{ij})$ |
必要なパラメータは、標準治療のみで有効となる確率 $p_{01}$ と、試験治療のみで有効となる確率 $p_{10}$ の二つです。
$p_{00}+p_{01}+p_{10}+p_{11}=1$ となる必要があるため、$p_{01}+p_{10} \lt 1$ になるように指定する必要があります。
両側検定を想定しています。
試験に組入れる必要がある $n$ を算出します。
Unconditional formula と conditional formula の二種類の方法に対応しています (Connett et al., 1987)。
個人的に実施したシミュレーション結果では、conditional formula はわずかに検出力不足の $n$ となることが多かったため、unconditional formula
をデフォルトとしています。
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入力
計算結果
計算条件
参考文献
- Connett JE, Smith JA, McHugh RB. Sample size and power for pair-matched case-control studies. Statistics in Medicine 1987;6(1):53–59. DOI: 10.1002/sim.4780060107.
履歴
- 2025/10/13 公開しました
To cite this page
- Nagashima K. A sample size calculation tool for the McNemar's test [Internet]. 2025 Oct 13 [cited 20XX YYY ZZ]; Available from: https://nshi.jp/en/js/onebinom/.