生存時間解析入門 原書第2版

生存時間解析入門 原書第2版


五所正彦(監訳),佐藤泰憲,竹内久朗,長島健悟,中水流嘉臣,平川晃弘,松永信人,山田雅之(訳).生存時間解析入門 原書第2版.東京大学出版会 2014. (Hosmer DW, Lemeshow S, May S. Applied Survival Analysis: Regression Modeling of Time-to-Event Data, 2nd Editon. Wiley, 2008.)
440ページ, 税込5400円/本体5000円。

書籍の紹介

生存時間解析の適用・応用を主題としたテキスト, Applied Survival Analysis: Regression Modeling of Time-to-Event Data, 2nd Editon, の邦訳です。 入門レベルの教科書ではありますが、読者層としては学部後半から大学院程度を想定しており、線型モデルやロジスティック回帰モデルについてある程度は理解していることを前提に書かれています。 実務での利用に役立てるため、データを使った説明と解説にやや多めにページが割かれています。

本書で扱う内容は、生存関数の推定量 (Kaplan–Meier推定量、Nelson–Aalen推定量など)、生存関数の比較 (log-rank検定など)、Cox の比例ハザードモデル (モデル構築からモデル妥当性・適合性の評価など)、層別比例ハザードモデル、時間依存性共変量、区間打ち切りデータ、パラメトリックモデル、再発イベントモデル、フレイルティモデル、コホート内症例対照研究、加法モデル、競合リスクモデル、被験者数設計と検出力、欠測データの解析などです。

また、SAS, SPSS, Stata 用のデータセットおよびプログラミングコードが University of California, Los Angeles (UCLA)にあるAdvanced Research Computing, Statistical Methods and Data Analytics のサイトから入手可能です。

適用・応用が主題ですので、数理的な部分は概念の理解に役立つような内容と簡単な解説のみです。 数学的な議論については他書をご参照下さい (例えば、Fleming & Harrington, 1991; Andersen, Borgan, Gill & Keiding, 1993)。

目次

  • 第1章 生存時間解析とは
  • 第2章 生存時間データの記述法
  • 第3章 比例ハザードモデル
  • 第4章 比例ハザードモデルによる結果の解釈
  • 第5章 モデル構築
  • 第6章 モデルの妥当性評価
  • 第7章 比例ハザードモデルの拡張
  • 第8章 パラメトリック回帰モデル
  • 第9章 その他のモデルと話題

英語ですが原書のブックレビューもあります (Moorea, 2008; Beyersmann, 2009; Schwender, 2012)。

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文献情報

  1. Hosmer DW, Lemeshow S, May S. Applied Survival Analysis: Regression Modeling of Time-to-Event Data, 2nd Editon. Wiley, 2008. [Web Site]
  2. Moorea DF. A Review of: "Applied Survival Analysis: Regression Modeling of Time-to-Event Data, 2nd ed., by D. W. Hosmer, S. Lemeshow, and S. May." Journal of Biopharmaceutical Statistics 2008; 18(6): 1234–1236. [Web Site]
  3. Beyersmann J. Applied Survival Analysis (2nd Edn.). D. Hosmer, S. Lemeshow, and S. May (2008). Hoboken: Wiley Series in Probability and Statistics. ISBN: 978-0-471-75499-2. Biometrical Journal 2009; 51(4): 739–740. [Web Site]
  4. Schwender H. David W. Hosmer, Stanley Lemeshow, Susanne May: Applied survival analysis: regression modeling of time-to-event data. Biometrical Journal 2012; 53(1): 247–248. [Web Site]
  5. 五所正彦(監訳),佐藤泰憲,竹内久朗,長島健悟,中水流嘉臣,平川晃弘,松永信人,山田雅之(訳).生存時間解析入門 原書第2版.東京大学出版会 2014. [Web Site]

履歴

  • 2016/10/17 紹介を一部改訂
  • 2016/06/13 公開